◆『競馬タイムズ』とは?◆


『競馬タイムズ』はイシカワ指数などを掲載した中央競馬の競馬新聞です。
イシカワ指数は、スピード指数を日本の競馬で使えるように修正した能力指数です。

【スピード指数】

走破タイムから競走馬の能力を知ろうとする考え方です。この考えでは、走破タイムを指数に換算する必要があります。まず、コース、クラス、距離、馬場状態ごとに平均タイムを出し、これを基準タイムとして、たとえば指数50とします。そして、これより走破タイムが速くなるごとにポイントを上げ、遅くなるごとにポイントを下げていきます。
競走馬の走破タイムをスピード指数とすることによって、コースや距離や馬場状態の異なる走破タイムを比較することが可能になります。
この考え方は、アメリカのベイヤーによって一般的な馬券作戦となりました。

【イシカワ指数】

イシカワ指数では、平均的な900万条件の勝ちタイムを基準タイムとします。そして基準タイムは0(ゼロ)とします。走破タイムが0秒1速くなるごとにイシカワ指数は1ポイント良くなり、0秒1遅くなるごとに指数は1ポイント悪くなります。
たとえば、基準タイムより0秒6速ければ指数は▲6(マイナス6)、逆に1秒2遅ければ12となります。基準タイムと同じ場合は0として▲0で表し、指数51以上は対象外になり**で表します。

【日本の競馬に対応するための修正】

アメリカの競馬はダートの短距離が中心です。また、日本ほど雨が降りません。したがって、ベイヤーのスピード指数という考え方をそのまま日本の競馬に当てはめるのは無理があります。
たとえば、99年の有馬記念(芝・2500m)の勝ちタイムは2分37秒2でした。同じ日に、同じ距離でおこなわれたグッドラックHの勝ちタイムは2分35秒8でした。900万条件の勝ちタイムが有馬記念より1秒4も速いのです。しかし、だからといってグラスワンダーがサイレントセイバーより弱いと考える競馬ファンはいないでしょう。
勝ちタイムに大きな差が出てしまった原因はペースにあります。前半1000mの通過タイムを比較すると、有馬記念はグッドラックHより4秒2も遅いのです。2000mの通過タイムでも3秒4の差がありました。
また、雨のよく降る日本では、馬場状態が微妙に変わるので平均タイム自体を出せなくなることが珍しくありません。
イシカワ指数では、ペースと馬場状態の問題を解決するために、走破タイムだけでなく出走馬の過去の指数を使って、1レースごとに基準タイムを作成しています。この基準タイムは、2年前より『週間競馬タイムズ』誌上にて公開しています。

【馬券作戦】

競馬タイムズの馬券作戦は、イシカワ指数という能力指数を利用したものです。指数は、過去1年半までさかのぼった最高指数と最近2ヶ月半の間に出された近走指数に分かれます。この二つのランクで上位5頭までの馬が、まず馬券の対象となります。

【期待連対率】

最高指数と近走指数(そのうち前走を重視)の組み合わせをレース結果と照合したのが期待連対率です。期待連対率は予想ではありません。過去数年間のデータから導き出されたものです。
期待連対率は印で表されます。■:60%、◎:50%、○:40%。△:30%、×:20%。

【参考著書】

『勝ち馬を探せ!』アンドリュー・ベイヤー著。山本尊訳。発行所:メタモル出版。1990年。
『競馬 驚くべき秘密の法則』石川ワタル著。発行所:ベストブック。1991年。
『ウイニングホースプレイヤー』アンドリュー・ベイヤー著。山本尊訳。発行所:自由国民社。1992年。
『中央競馬 驚異のゲート理論』石川ワタル、石川徹共著。発行所:白夜書房。1994年。
『ダート時計理論』石川ワタル、石川徹共著。発行所:蒼馬社。発売元:墨田出版興文社。1995年。



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